地域包括ケアシステム構築のなかで

あけましておめでとうございます。

平成が終わり、新しい時代を迎える年がスタートしました。 

敗戦と復興という激動の昭和。 戦争こそなかったものの、経済の失速や自然災害に見舞われた平成を経て、 新しい時代は、どのような物語を紡いでいくのでしょうか。

医療介護に目を向けてみれば、差し迫った2025年問題がやってきます。 団塊の世代全員が75歳以上の後期高齢者になり、 日本の少子高齢化が本格化していく分水嶺です。


  皆さんは、地域包括ケアシステムという言葉をご存知ですか? 医療や介護の業界で働いている人には、浸透している言葉ですが、 まだまだ、一般の方には馴染みが薄い言葉なのではないでしょうか。 簡単に言うと、 「高齢になっても、住み慣れた街でその人らしく暮らしていくことができるよう、関係する業界の多職種が集まって支えていこう」、 というものです。

  今、医療と介護の世界では、”連携”ということが様々な形で模索されています。 先日も、北関東のある県で、クライアント先の病院と地域のケアマネージャーさん達との相互理解を深めようと、 研修会(Bridge Meeting)を開催しました。 名称を「Bridge Meeting」としたのは、医療と介護の関係に橋を築き、未来に繋がる関係を構築していきたい、という思いからです。  


 2000年にはじまった介護保険制度は、 開始当初こそ、看護師資格をもったケアマネージャー(以下、CM)が大勢いたものの、 介護制度の浸透とともなって、介護福祉士として経験を積んだ方たちがCMになるケースが増えてきました。 具体的には、看護師資格を有したCMは、2003年の37.6%(准看護師含む)から2015年には12.9%まで減り、 一方で介護福祉士資格を有したCMは、2003年の32.6%から2015年には59.3%まで増えています。 

 このこと自体は、制度の浸透にともなう成果といえるでしょうが、 一方で病院のことを知らないCMが増えてきたのも事実です。 結果、「病院の敷居が高い」と感じているCMさんが増えてきているのもまた、現状です。 


 「医師との連絡調整に緊張する」 「訪問看護師と訪問介護員の関係が良くない」 「医療的な知識不足が不安」 「連絡しても多忙で、時間調整が困難」 「当たりがきつい(話しが上手く通じず、必要がないと言われた」 これらは、CMの悩みとして良く聞かれるものです。

  病院同士の連携を「病病連携」、病院と診療所の連携を「病診連携」と表現しますが、 病院と介護の連携「病介連携」あるいは、医介連携には、まだ多くの壁が存在しています。 病院サイドも「待ち」のスタンスではなく、 また介護サイドも「受け」ではなく、 両者が互いの立場を積極的に理解しようという相互理解を深めていかなければ、 地域包括ケアシステムは機能しないと懸念しています。 とかく、自らをオープンにしていくのは慣れないことが多いですが、 地域医療を護るという使命と気概をもって取り組んでいくことが求められているのではないでしょうか。 


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病院マネジメント 気づきノート

病院や介護施設への経営支援という仕事を通じ、日々現場に関わらせてもらうなかで、様々な人たちとの出会いを通して互いに切磋琢磨し、一歩ずつ前に進んでいけたらと思っています。そんななかで感じたこと、考えたことなどを綴っています。

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